photograph
どうしてなんだろうと思ってて。
こんなんもありかなぁと。
もっと甘い理由があればよかったんだけど(;^_^A
今の私には、この程度しか思いつきませんでした・・・
「なんやねん、これ」
あたしの部屋に入るなり、大谷は声をあげる。
視線の先には、買ったばかりのコルクボード。
無造作に留めてある、何枚かの写真。
「なにって・・・写真が貼ってあるやん」
「そうやなくて・・・」
大谷は軽く溜息をつきながら、一枚の写真を指差す。
それは、すごい昔。
高2の時に撮った写真。
体育祭で、応援団をした時の・・・記念の一枚。
「前もこれ飾ってたよなぁ。なんでやねん」
ふてくされ気味に言いながら、腰を下ろす大谷。
あたしは少し気まずそうに笑いながら、その隣にちょこんと座る。
「・・・そ、それより、ほらっ!海坊主のDVD・・・」
「写真」
「あ、ほな、このお菓子おいしそうやん?はよ食べよー」
「・・・なんでや」
こうなると、意外としつこい大谷に、あたしは溜息ひとつ。
だって。
その写真。
あたしのお気に入りやもん。
そりゃ、大谷は嫌かもしれんけど。
女の子の格好、しかもチアガールなんて。
普通、嫌がるとは思うねん。
・・・あ、中尾っちは別やけど!
でも、あたしにとっては記念の一枚。
一緒に写真に写ってることだけやなくて。
大事な、大切な一枚。
大谷には言うたことないけど。
あたしは、あの時。
初めて自分の気持ちに向きあって。
本当に素直に、思えてん。
あたしは大谷がすきなんやって・・・
だから、この写真は。
あたしにとってのお守りみたいなもんやねん。
どんなときも。
これ見たら、あの時の気持ち思いだして。
大谷のこと、もっともっと、すきになってくねん・・・
「この前撮ったヤツの方がええやんけ」
「あー、それはほら、ここに貼ってあんねん」
「ほな、海坊主のライブん時の・・・」
「それはこっち。写真立てに入れてん」
一向に写真を剥がそうとしないあたしに、大谷は渋い顔。
「・・・だってさ」
「・・・・・・・」
「その写真、めっちゃええ感じやと思わへん?」
膨れっ面をした大谷を見ながら、あたしはクスッと笑う。
もー。
なに膨れてん。
女装した彼氏もすきやなんて。
そんなん『できた彼女』、めったにおらんで?
「・・・どこがええ感じやねん」
「えーめっちゃええやん!」
「おまえ、目ーおかしなってないか?」
「そんなわけないやん」
あたしはニカッと笑うと、大谷の顔を覗きこむ。
そして。
「めっちゃええ感じやろ?学ラン姿のあたし」
「・・・・・・・・・・・・はぁ!??」
予想外の答えに、しばし唖然とする大谷。
ケラケラ笑うあたしは、立ち上がると、その写真と大谷を交互に見つめる。
「・・・・そりゃ、小泉は別に・・・ええけど。そうやなくて・・・」
そして。
ブツブツと呟く大谷は、納得できない顔のまま。
この写真を撮った時は。
こんな未来があることすら、想像できず。
ここに至るまでに、色んなことがあったけど。
近い未来も、遠い未来も。
この先、隣にいるのは大谷やって。
こうして一緒に写真を撮るのは、大谷やって。
そんなことを考えていると、なんだかあったかい気持ちが溢れてきて。
あたしはそっと、写真の「敦子ちゃん」に触れた。
END

>もっと、わかりやすい内容にしろよ・・・と思います。
私はきなcoさんのお話はどれもすきですが、
読み終った後、この言葉やあのシュチュ大谷のおかん拍手ーきゅんしに初めましてσω`*
小説、全部読ませて頂きました☆
これからも更新頑張って下さい'`
楽しみにしてますっ空花うーん・・・レス。#空花様
ありがとうございますー!
キュンとしてもらえて嬉しいです。
#大谷のおかん様
読んでくださってありがとうございますv
ほのぼの〜を狙っていたわけできなco